なぜかけっこ教室で別の運動をするのか?

8月に入り、クーラーがない場所では溶けそうなくらい。。。というより、焼けそうなくらい暑いですが、みなさんいかがお過ごしですか??

今日はよくご質問をいただく、かけっこ教室なのにどうしてボールを使ったりマット運動をしたりと別の運動もするのか?ということについて回答して行きます!!

代表コーチの川辺が話します!

かけっこ教室で別の運動を行う理由は大きく3つ。

①走ること以外の運動から良いフォームの感覚を得るため。

②別の運動で小さな成功体験を増やすため。

③なぜ?どうして?と考えながら練習する癖をつけるため。

では、①から解説して行きます。

①走ること以外の運動から良いフォームの感覚を得るため。

幼少期はさまざまな「器用さ」が発達する時期でもあります。
陸上競技をやっていくと、中学、高校生あたりからどうしても技術的な力をアップするための練習を行う必要があります。バスケやサッカー等の球技とは違い技術的な動作のバリエーションはそこまで多くはありませんがより深く掘り下げて技術の習得を目指すことは陸上競技の面白さの一つです。そんな中、初めての技術練習ですぐできる子と2年経っても3年経ってもできない子と大きな差がよく出ます。

幼少期から様々な運動に触れ器用になっておけば習得するのも早くなるわけです。

②別の運動で小さな成功体験を増やすため。

スポーツでも、学校での活動においても自信を持って活動ができる子とできない子がいます。「どうせ私はできない。。。」
そう思いはじめると大きな声で発言できないし、大きな動きでスポーツをすることもできない。いわゆるいい結果がでません。

まずは自分の100%を出すこと。そして、自分はもっと上に行ける、もっと力を出せるようになると信じることが、練習を頑張れる理由にもなります。

そのためには、どんなに小さくても簡単でもいいから成功体験をつくる。やったーできた!その喜びを覚え、自身につなげる。 これが必要になります。

ホップでは特に跳び箱を練習で行うことがあります。これは子ども達に人気の練習です。跳び箱はジャンプの感覚(ジャンプする位置)と手をつく位置をしっかり覚えてやるだけでどんなにできなかった子も必ずうまくなります。

必ずと言っていますが、それでもうまくならない子は別に原因があります。例えば、説明の時に遊んでいたり、本当はできそうなのに失敗を怖がって手を抜いてやっていたり。
これらを直せさえすれば、他のスポーツも一気にレベルアップできる子はたくさんいます。

そうやってできない原因を細かく分解できるものであればあるほど、跳び箱は跳べなくても「いまのジャンプはすごくいいね!」など、小さなことで褒めてあげることもでき、小さな成功体験を積むことができます。

③なぜ?どうして?と考えながら練習する癖をつけるため。

陸上競技(かけっこ)はただ走るだけとこどもたちには捉えられがちで、「速い子はいつも速い、遅い子はいつも遅い。」と思われがちです。ある意味ではそこから脱して、「速い子には特徴がある!」と見つけられたり「私が遅いのはここができていないからだ」と考えて予想し、練習に生かせるようになれば必ず前よりも速く走れるようになります。

しかしながら、ここにたどり着くまでの道のりが陸上競技では本当に長い。

だからこそ、考えやすい運動から考える癖をつけています。

鬼ごっこでは「毎回、鬼が目の前にいるとすぐに捕まってしまう。前に鬼がいる時右に行くふりをしてから、左に走ると捕まらないかもしれない!」ということは小学校低学年でも十分に考えうる作戦です。そして実際にやってみてもやはり、すぐに捕まるということであれば、「右に行くふりの仕方が下手だったかもしれない。いつも最後は左行っていることがバレているのかもしれない。」ともう1個深堀できるとさらにレベルアップしています。

このように考える力もホップでは育てて行きます。

いかがでしたか?走るという単純な動きだからこそ奥が深く、できることがたくさんあります。こども陸上クラブホップでは様々なアプローチから選手として、そして一人の人間としての力を育てて行きます。

こども陸上クラブホップ川辺