お子さんをホップに通わせるか迷っている皆さん、ホップに通って半年くらいで一体、どんな風にお子さんが変わっていくのかとても気になるのではないでしょうか。

そこで今回は、ホップ代表の川辺コーチ、および原井ヘッドコーチに、ホップに入って半年から1年ほどで子どもたちがどのように変わっていくのか、ホップ公式ブログ編集部が聞きました。

タイムの向上と表現力の向上

ホップに入って半年ほどで子どもたちはどう変わっていくのでしょう。陸上教室なので「半年で○○秒速くなりました」といった変化が最も分かりやすいですが、どうなのでしょうか。その点をまず、ホップ代表の川辺コーチに聞くと、次のような答えがありました。

「もちろん、陸上教室である以上、タイムの向上が挙げられます。運動会で1位をとれましたとか、50m、100mのタイムが0.5秒、1秒伸びました(速くなりました)といった声は普通にあります。

ただ、個人によって違いはあるものの、子どもであれば普通、体の成長で0.5秒、陸上を習えば1秒くらいは1年で向上します。

その意味で、ホップを含めた陸上教室に入れば、子どもたちが半年~1年で、習っていない子よりも当然記録が向上すると言えます。

では、ホップに入って見られる子どもたちの変化は何かと言えば、コミュニケーション力の向上を挙げたいと思います。

なぜ、コミュニケーション力の変化が見らえるのかと言えば、陸上競技における長期的な記録の向上にコミュニケーション力が重要であると考え、自分の思いを伝えてもらう機会を練習の中に意識的に設けているからです」(川辺コーチ)

コミュニケーションが長期的な記録の向上に大切とはどういう意味なのでしょう。また、どのようにしてコミュニケーション力の向上を実現しているのでしょうか。

「ホップの指導方針では『表現力は競技力につながる』と考えます。陸上競技は、走ってみて、自分で考えて、こうかなとコーチに伝えて、フィードバックをもらい、答え合わせをします。

走りの最中に自分を客観視し、自分の感覚を言葉にして的確に伝える力(表現力)がある選手は、的確なアドバイスが受け取れます。的確なアドバイスが受けられれば、成長速度も速い上に、成長し続けられます。

寡黙に100mを10本走った後で『どうでした?』と聞くだけの選手と『○○に関して、僕の感覚は××だったのですけれど、外から見ていてコーチにはどう見えましたか?』と細かく表現する子どもでは、コーチの側の助言も変わってきます。

なので、ホップの導入・育成コースでは、このコミュニケーション力の向上をすごく大事にしています。いきなり上手に話せる子どもは少ないので、コーチの側から毎回、子どもに考えさせ、自分の言葉で表現させる機会をたくさん設け、自分から表現できるように背中を押しています。

例えば『今日は、こういう走りをしよう』と課題を与えて走らせてみる。その上で『今の走り方と前の走り方、どっちが走りやすかった?』と問い、考えさせ、自分の言葉で表現してもらう。

その繰り返しを毎回のレッスンで自然に行っているので、結果として子どもたちは、コミュニケーション力が半年ほどで大きく伸びていくのだと思います。

ホップに入ると、静かだった子どもがよく話すようになったり、静かに話を聞けなかった子がちゃんと聞けるようになったりと、コミュニケーションの部分で変化するケースが圧倒的に多いです。

小学生の考える、表現する力を縛った上で、勝利至上主義を掲げ、短期的な記録ばかりを求める指導はしたくありません。結果として成長を早々に頭打ちさせてしまうような指導はしたくありません。小学生、中学生を終えて、高校生、その先と、ホップを離れても伸び続けられるように、子どもたちに自分を表現する力を身に着けてもらいたいと思っています」(川辺コーチ)

自分で考えさせ、自分の言葉で表現させる

この点について、原井ヘッドコーチはどう考えているのでしょうか。

「全く同感です。教室に入って、生徒全員と話さない日はありません。一対一、一対全体を織り交ぜながら必ず全員と対話し、問いかけ、言葉を引き出します。

僕自身、コーチになりたてのころ、この問いかけの部分が弱くて、子どもたちとの関係づくりが上手にできていませんでした。

しかし、コーチとしてのキャリアを積む中で、自分で考えさせ、自分の言葉で表現させるホップの指導法になじんでからは、子どもたちの集中力も、練習の取り組み方も見違えるほど変わっていきました。

例えば、場面緘(かん)黙症の子どものコミュニケーションが変わったり、発達障がいのある子の聞く姿勢が変わったりと、いろいろな子どもの変化が思い浮かびます。

その子その子に適したタイミングと引き出し方で、子どもたちに自分の考えを口にさせる、その中で、自分を的確に表現できる力を身に付けてもらいたいと僕自身も意識してレッスンに取り組んでいます」(原井コーチ)

いかがでしたでしょうか。自分で自分の課題を考え、伝え、助言をもらって、さらに改良を加えていく、そういった子どもたちが伸びていき、伸び続けていく。この話はきっと、陸上の競技力向上だけにとどまらないと思います。

子どもたちの考える力、表現する力をホップがどうやって育てているのか、興味を持った方はぜひ、体験レッスンに参加してみてください。スタッフ一同、心よりお待ちしております。

文/ホップ公式ブログ編集長・坂本正敬 写真/中島健太

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