スポーツが苦手なこどもでした(かわべコーチってどんな人?)
メインコーチの川辺です。
陸上競技などスポーツをこどもたちに教えているとよく聞かれます。
「先生は昔からスポーツが得意だったんですか??」
答えはNO! 正直ぜんぜんでした…
小学生の時はミニバスをしていましたが下手くそでいつもチームメイトの足を引っ張ってばかり。ノーマークのゴール下でシュートをしょっちゅう外して怒られてました。
そんな私が中学で陸上部に入部。ボールや道具を使うよりも楽で不器用な私にもできそうという感じで入部しました。が…体育の陸上競技ではいつも他の部の同級生に負けてばかり、当時の体育の成績は「2」という悲惨なものでした。
自分にもできるかもと思って始めたスポーツも練習していない子に負けるほどですから、自分に自信がなく人と話す時は目を見て話すことができない。家に帰るとパソコンゲームをするのが趣味という“根暗なこども”でした。
自信がないから自分の意見を持てない。自信がないから不安になる。不安になると何においても自分の最高の力を出せないものです。
私が変われたのは今思えば高校だったと思います。
高校時代の陸上部の先生はとても熱心で、大切な練習はできるようになるまで教えてくださいました。
出来ない練習はその練習に意味を感じることができず、身が入りません。つらい、きついという気持ちが強いのですが、できるようになるとその練習を行う意味が身体でわかり、楽しいという気持ちの方が大きくなるんですよね。
出来ないことが出来るようになる過程が1つ1つレベルアップしていく感覚で楽しく、きつい練習もありましたが前向きに取り組めるようになりました。
私の全国大会3位は、それらの練習での「できた」の積み重ねによる結果でしかありません。しかし、その練習過程は自分自身を前向きにしてくれたり、明るくしてくれたりと成長するためには欠かせない経験になりました。
この経験を1人でも多くの人に感じてほしい。それが私のこどもたちへの指導の原動力にもなっているかなと思います。